不っクンと八っつぁんの街に来たんだもの。やはりここから始めましょうや。という事で明けて新年1発目は辰巳新道の小さな「大皿料理の店」から開拓~。一畳間口をガラッとあけると常連さんの視線がビュンと飛んできた。そらそ~や。こ~いう店では実際の敷居より、常連さんの敷居の方が遥かに高いのだ。まぁ、その辺はほれ、いつものアレで、ね。
いかにも「おかん」なおばちゃんがカウンターから明るく迎えてくれて、「お腹減ってる?酢豚食べる?」と、カウンター上の大皿に盛られたアテを小皿にとってくれた。呑む前に喰う。美味い。それに温かい。つくり置きが当たり前のチャームは温かくないのが常だが、寒い日は冷えた体に温かいのが嬉しい。すべておばちゃんの手作りという大皿アテは酢豚の他に煮物、炊き物が多く、湯気が良い香り。焼き物は「食べる」と言うとその場で焼いてくれる。ボトルを入れて、常連さん達と時代劇の話で盛り上がる。L字カウンターの中を所狭しと立ちっぱなしのおばちゃんは山形出身の元栄養士さん。ここでは「まだまだ浅いのよ」で10数年商売しているそうだ。
その後数回行っているが、たらふく喰った後に毎回〆に作ってもらうのが葱蕎麦。出汁は鳥とか色々だが小さな汁椀で出される葱だけの汁蕎麦は絶品。葱の甘さとアノ歯ごたえがなんともエエね。胃が暖まる~。それと2回目からはおばちゃんが「持って帰りなさいよ~」と大皿料理を少しづつ詰めて「お持たせ」してくれている。きっかけは「明日店休みだからさ。」だったのだが、その後ワタシがクセになり、それからはタッパの往復が続いている。(ここでもかよっ!という声が聞こえる) 先日はおばちゃん手作りの鯵のつみれ汁をビニール袋に入れて持ってかえって来た。酒の残った寒い朝にバッチグーだ。ちなみに今日は写真の煮物とブリの照り焼きね(笑)。
辰巳新道。酒だけを売る店ばかりかと思っていたが、おもわず「美味い定食屋」な店開拓。うひひ。
■hakumei氏のブログ/辰巳新道 たんぽぽ